【四季折々】おせちについて【しげよし】

2020/11/18

■おせち料理を重箱に詰める理由は?

長いようで短かった今年も、あっという間に終わろうとしています。来たる新年に向け、
おせち料理の準備をする季節がやってきました。
そもそもおせち料理は、漢字で「御節料理」とかきます。
年神様にお供えする料理で、お供えを分かち合うことで神様の御利益にあずかるために、お正月に食べられるようになりました。

おせち料理の中身は、どれも保存食です。正月の間に出る火は年神様の神聖なものとされており、その間は火を使うことを慎むことから、作り置きできる料理を重箱に詰めていたと言われています。

ちなみに、重箱には、「めでたいことを重ねる」という意味がこめられています。段数は、「四段重ねが主流」「五段重ねが主流」と2つの説がありますが、「四」は「死」を連想させることから、四段目を「与の重」と呼ぶことが多いです。

最近は、核家族の増加や親族の集まりなどが減ってきていることから、三段重や二段重も増えてきています。

■おせちの食材に込められた意味をおさらい

おせち料理には、家族の幸福を願い、それぞれの食材に意味が込められています。
代表的な食材に込められた意味を、おさらいしておきましょう。

●黒豆・・黒には魔除けの意味合いも。「まめに働き、まめに(健康に)暮らせるように」
●田作り・・片口イワシを干したもの。田畑の肥料にイワシを使うことから、五穀豊穣を願う
●数の子・・親のニシンが二親健在であることから、子孫繁栄を願う
●紅白かまぼこ・・半円形は初日の出の象徴。紅はめでたさを、白は神聖さを表す
●栗きんとん・・栗は「勝ち栗」とよばれる縁起物。金運を招く
●伊達巻・・巻物=文化を表すことに由来し、文化の発展を願う
●昆布巻き・・「よろこぶ」の言葉にかけて
●海老・・腰が曲がるまで長生きできるように
●たたきごぼう・・ごぼうは深く根を張ることから「根気がつく」「家が繁栄する」と言われる
●紅白なます・・紅白の水引きをなぞらえた縁起物

おせち料理の中でも、これさえあればお正月が祝えると言われるほど大事な3種類の料理「三つ肴」。関東と関西では少し異なります。
●関東の祝い肴三種・・数の子、黒豆、田作り
●関西の祝い肴三種・・数の子、黒豆、たたきごぼう

■おせちの由来を知りながら、家族で新年のお祝いを

最近では、伝統的なおせち料理に加え、ローストビーフなどの洋食や中華料理など、日本料理以外の料理を重箱に詰め、おせち料理として楽しむケースも増えています。

また、盛り付けも、これまでのような重箱でなく大皿に盛り合わせたり、それぞれの料理を小皿に盛ってテーブルに並べたりなど、多様化してきています。

どのようなスタイルでも、おせち料理には、家族の幸せを願う意味が込められています。新しい1年に福を呼び込むためにも、おせちの由来をしり、家族でゆっくり新年のお祝いしましょう。

仕出し割烹しげよしでは、たくさんの方から好評いただいている「料亭のおせち
を、今年もお届けいたします。老舗料亭の料理人が一品一品に心を込めたおせちをお楽しみください。