【四季折々】「桜」について【しげよし】

2020/03/15

春はすぐそこ。もうすぐ、桜がきれいな季節になりますね。
毎年、天気予報で「地方で桜が開花しました」というニュースが流れますが、
「桜の開花」とは、どのような状態をさすのかご存知ですか?

桜の観測は、1本のソメイヨシノの木を標本木として選定し、毎年同じ木で、開花の状況を観測しています。ちなみに、三重県の標本木は、津市の津偕楽公園のソメイヨシノ、東京都の標本木は、靖国神社のソメイヨシノになります。

桜の「開花」とは、標本木のつぼみのうち、5〜6輪の花が咲いた状態をいいます。
2020年3月11日に配信されたウェザーニュースによると、今年は暖冬の影響で、西・東日本の広範囲で、例年より早い開花となる予報が出ています。

開花予想によると、
3月15日が東京、名古屋
3月16日が福岡、埼玉
3月17日が小田原、愛媛県宇和島市となっています。

「満開」は、全体の8割以上が咲いた状態をさします。桜の花が開花してから満開になるまでは、1週間前後かかります。地域によっては4月中旬くらいまで楽しめる桜の花。その美しさを、満喫したいですね。
桜開花・満開予想日一覧

■梅、桃と桜の花の違い

春は、桜に加え、梅や桃の花もきれいです。お花見をより楽しむためにも、シーズン
前に、梅、桃と桜の違いを知っておきましょう。

桜、梅、桃、いずれもバラ科の植物で、花びらは5枚。
異なるのは、花のつき方と、花びらの形です。

桜は、ひとつの枝からたくさんの花が咲きます。花びらは、先端がわれています。

梅は、枝にくっつくように花がさき、数は多くありません。花びらは、先端が丸いです。
(画像c)

桃は、枝に沿うようにたくさんの花が咲きます。花びらは、先端がとがっています。

花のつき方や花びらの形を観察しながらお花見を楽しむのもよいですね。

■馬の肉が「桜肉」とよばれるのはなぜ?

余談になりますが、馬の肉は「桜肉」とよばれています。これはなぜでしょう。
馬の肉が「桜肉」とよばれる由来は諸説ありますが、
 馬の肉を切ったときの色が「桜色」だから
桜の花が咲く時期の馬肉は、冬の間に草や穀類をたくさん食べ、脂がのっておいしから
・ ・などが知られています。
「旬」の季節に、桜肉の風味を味わうのもおすすめです。