【四季折々】七五三について【しげよし】

2020/11/08

■11月15日は七五三。平安時代から続く、子どもの成長を祝う行事

七五三は、毎年11月15日。子どもが無事に成長したことをお祝いする家庭行事のひとつで、
3歳の女の子、5歳の男の子、7歳の女の子が家族と共に神社にお参りする習わしがあります。

古くは平安時代にこの儀式が始まりましたが、時代の流れとともにスタイルが変わり、江戸時代の武家社会を中心に、関東から全国に広まったとされています。

ちなみに、11月15日に七五三のお祝いをするようになったのは、江戸幕府の3代将軍・徳川家光が、自身の息子である徳川綱吉の健康のお祈りをした日にちが関係しているといわれています。
お祈りをしてもらった綱吉は、その後も元気に育ったことから、この日を「七五三の日」として定めたそうです。

七五三では、着物を着て記念撮影、神社で参拝、そして家族で食事会を開いて子どもの成長をお祝いするのが一般的。しかし、「これをしなければいけない」という決まりは特にありませんので、それぞれの家庭でお祝いの方法を考えましょう。

参拝の日も、11月15日前後になると神社が混雑するため、10月、11月上旬、11月下旬にずらして行う家庭が多いようです。

■千歳飴の由来とは?

七五三に欠かせないのが、千歳飴。
千歳飴は、子どもの健やかな成長と長寿を祈る気持ちを込め、それにあやかり長い飴がつくられたと言われています。
千歳飴の「千歳」は、「千年」を表しているため、「長い」「長生き」「めでたい」などの良い言葉とされています。紅白の飴が2つセットで入っており、その長さは最長1mまで、太さは15mmまでという制限があります。

千歳飴を入れる袋には、縁起のよい「寿」の文字や「松竹梅」「鶴と亀」などが描かれており、ここにも長寿への願いがこめられています。

■七五三を祝う食事の楽しみ方

七五三のお祝いに、食事会を開く家庭も多いことでしょう。
その際のポイントを紹介します。

●お店で食事をするなら個室を予約
お店で食事をするなら、周りを気にしなくてすむ個室のある店を選びましょう。写真撮影や神社への参拝の前後に行くのであれば、その近くのお店が便利です。お店で食事をする家庭は和食を選ぶケースが多く、パパ、ママ、子どもに加え、祖父母をよぶ場合もあるようです

●仕出し弁当を頼み、自宅で祝うのもおすすめ
赤ちゃんがいるなどで、外で食事をゆっくり楽しめないという場合は、仕出し弁当などを頼み、自宅で食事をするのもよいでしょう。時期的に、七五三にまつわるメニューがあるお店もありますので、事前に調べて予約しましょう。

●着物の汚れを防ぐため、着替えを持参する
着物のまま食事をしても問題ありませんが、子どもの場合は動きにくくてぐずったりすることが
あるのに加え、こぼして汚してしまうこともあります。着替えを持参するか、着物のまま食べるのであれば、大きめのエプロンなどを準備しておきましょう。

各家庭のベストな日を選んで、子どもの健やかな成長をお祝いしましょう。