【食材のこだわり】柚子について【しげよし】

2020/12/27

■旬のゆず。樹齢100年を超える木も

日本では奈良時代から栽培されているゆず。一般的に知られているのは「黄ゆず」で、11〜12月頃に旬をむかえます。

ゆずは、実をつける木に成長するまでに15〜18年くらいの年月がかかるそうです。
実がなるまでの時間が長いぶん木の寿命も短く、樹齢100年を超える木も少なくありません。

ゆずには、本ゆず、小さい花ゆず、大きい鬼ゆずの3種類あります。

本ゆずは、香りが高く酸味の強さが特徴で、徳島県木頭村でとれる「木頭系」、徳島県海野農園から普及した「海野系」、徳島県阿南市の山根氏より選抜される「山根系」などがあります。
花ゆずは、本ゆずが130gくらいなのに対し50gと小さく、皮が薄くて香りが弱いのが特徴です。
鬼ゆずは、直径20cmほどで、ブンタンの仲間になります。食用というより、正月の飾り物など
観賞用に利用されます。

ゆずにはクエン酸が多く含まれ、疲労回復や食欲増進に効果があります。また、ビタミンCも豊富で、健康増進にも良いとされています。

■ジャムに、お風呂に。ゆずの活用法はさまざま

ゆずは、皮も実も活用できます。以下、活用法を紹介します。
⚫️ゆず風呂・・・お風呂に入れ、さわやかな香りを楽しみながら入浴します。「冬至にゆず湯
         につかると風邪をひかずに冬を越せる」といわれています。

⚫️ゆずジャム・・・砂糖を加えてジャムに。紅茶やヨールグトに入れたり、野菜のマリネに
         加えて味のアクセントに。

⚫️ゆずのはちみつ漬け・・・ゆずの実、皮、はちみつ、砂糖をにつめてつくります。

⚫️ゆずのピール・・・ゆずの皮を砂糖としぼり汁で煮詰め、オーブンで乾燥焼きすればOK。
⚫️ゆずこしょう・・・市販品も多く出回るゆずこしょう。ドレッシングやパスタなどさまざま
          な料理に使えます。

■美肌やリラックス効果にも! ゆず湯の効能

 江戸時代に、銭湯で客寄せのために冬至にゆずをいれたのが始まりとされているゆず湯。
前述したように、「冬至にゆず湯につかると風邪をひかずに冬を越せる」といわれていますが、
ゆずの皮には、ゆずの実に比べて非常に多くのビタミンCが含まれています。

 ビタミンCには抗酸化作用があり、乾燥肌の予防や老化予防が期待でき、肌を守るバリア機能の効果も期待できます。ゆずを浴槽に入れることでビタミンCが溶け出し、風邪予防だけでなく、美肌につながるといわれています。

 また、ゆずには独特のさわやかな香りが含まれています。ゆずをお風呂に入れることで香りが立ち、アロマテラピー効果、心身のリラックス効果も期待されています。

さまざまな用途でお役立ちの食材・ゆずを上手に活用して、寒い冬を乗り切りましょう!