【食材のこだわり】そら豆について【しげよし】

2021/05/31

■そら豆の名前の由来は「空を向いた豆」

初夏の代表的な味覚のひとつとして知られるそら豆。さやが上に向かって伸びるようにつくので「空を向いた豆」が名前の由来で、熟してくると下向きになります。

6大食用豆(そら豆、大豆、落花生、えんどう豆、いんげん豆、ひよこ豆)といわれている豆のひとつで、そら豆と似ている豆にえんどう豆がありますが、そら豆のさやの大きさは10cm〜20cm、えんどう豆のさやの大きさは7cm〜8cm。さやの大きさが異なります。

そら豆は、秋に種をまいて春に花を咲かせ、5月頃に収穫されるのが一般的。初夏の季節が旬の時期となります。

そら豆の産地として知られているのは、鹿児島県。全国のそら豆の生産量の約4分の1を占めます。続いて、千葉県、茨城県、愛媛県なども有数の産地として知られています。

■そら豆のさやの中の白いものは何? おいしくゆでるコツは?

そら豆のさやをむいて、最初に目につくのが、白い布のような部分。この部分は「ワタ」とよばれ、周りの条件の変化に弱い若いそら豆をやさしく包み、寒さや乾燥から守る働きがあります。
また、歯や根から送られてきた養分は、一度「ワタ」に蓄えられ、そら豆の成長に合わせ栄養を送り込んでいきます。「ワタ」は、そら豆の成長に欠かせない大切な役割を果たしているのです。

そら豆を使った料理の基本中の基本といえば、「そら豆の塩ゆで」。ビールのおつまみとしてもプッタリですよね。
そら豆をおいしくゆでるには、
・ ゆでる前に、豆ひとつずつに小さな切り込みを入れる
・ 水1リットルに対して塩大さじ1くらいの量を入れ、しっかり塩をきかせる
・ ゆで時間は2分半〜3分ほどが目安
以上の3つがポイントです。
切り込みを入れているため、指で簡単に押し出して食べることができます。

■【レシピ】そら豆とたけのこのオイスターソース炒め

そら豆を使った簡単レシピ、「そら豆とたけのこのオイスターソース炒め」を紹介します。

★材料(4人前)
・ そら豆(さやつき) 500g(正味150g)
・ たけのこ水煮(中) 2個(250g)
・ ベーコン      2枚
・ オイスターソース  大さじ1
・ 塩         小さじ1
・ しょうゆ        少々
・サラダ油       適量
・ パセリ       少々

★作り方
1 そら豆は3分ほどゆでてから一度さます。たけのこは2cm幅の短冊切りにする。ベーコンは2cmくらいに切る。

2 ボールにたけのこを入れ、しょうゆでさっとからめる。

3 フライパンにサラダ油を入れて中火で熱し、たけのこを炒める。ベーコンを加えて炒め合わせてからそら豆を加え、オイスターソースでさっと炒める。皿に盛り、パセリをちらしてできあがり。

ほくほく食感がクセになるおいしさのそら豆。旬の時期にたっぷり味わいましょう。