【四季折々】続・おせちについて【しげよし】

2021/11/02

【おせちのお話2:料理】おせち料理の具材は大きく5種類に分けられる

いよいよ年末。「おせち料理」の準備をする季節です。今回は、おせち料理の具材について、紹介します。
おせち料理を構成する具材の種類は地域により異なりますが、全体でおよそ20〜30種類。大きく分けると、祝い肴、口取り、焼き物、酢の物、煮物の5種類になり、それぞれの料理におめでたい意味や由来があります。
以下、種類ごとの具材と、そのいわれを紹介します。

⚫祝い肴、口取り
・かまぼこ…紅白、松竹梅の柄などでおめでたさを表す。
・ 栗きんとん…黄金にたとえて金運をよぶ。
・ 伊達巻…巻物に似た形で「知識が増えるように」と願いがこめられている。
・ 田づくり…片口イワシの飴炊きで、五穀豊穣を願う。
・ 黒豆…マメに、勤勉に働けるようにとの願いが込められている。
・ 数の子…卵の数が多いことから子孫繁栄を願う。
・ たたきごぼう…地中の深くまで根をはるごぼうは、家族が根付いて繁栄する意味をもつ。

【おせちのお話2:料理】夫婦円満や立身出世、長寿を願う

続いて、焼き物、酢の物、煮物の具材と、そのいわれを紹介します。

⚫焼き物
・ 鯛…恵比寿様がもつ魚としてハレの食卓にふさわしい。
・ ぶり…成長に伴って名前が変化する出世魚。立身出世を願う。
・ エビ…加熱すると腰がまがったように見えることから長寿を願う。
・ 貝類…ハマグリは、夫婦円満を表す。

⚫酢の物
・ 紅白なます…水引をかたどり、平安や平和を願う。
・ 菊花かぶ…日本を象徴する菊で邪気を払う。
・ コハダ粟漬け…出世魚のひとつで立身出世を願う。豊作も祈願する。

⚫煮物
・ 筑前煮・お煮しめ…たくさんの具材を煮て家族が仲良く暮らせることを願う。
・ くわいの煮物…すらりと伸びた芽をもち立身出世を願う。

【おせちのお話2:料理】おせち料理の「祝い肴三種」、知ってる?

「祝い肴(いわいさかな)三種」とは、お正月のお祝いに欠かせないとされている三種類の料理のこと。「三つ肴」「三種肴」とも呼ばれています。

関東の祝い肴三種は、「数の子」「黒豆」「田作り」の三つ。
関西の祝い肴三種は、「数の子」「黒豆」までは同じですが、最後の一つは「田作り」ではなく「たたきごぼう」です。

この祝い肴三種とおもちをそろえれば、最低限のお正月のお祝いができるとされています。逆に、他の料理や飾りがどれだけ豪華でも、祝い肴三種がそろっていない場合は、お正月をお祝いするお膳の体裁が整わないといわれています。
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祝い肴三種の「三」は、昔の人は「三」という漢字が「完全」を意味すると考えていたからだそう。

おせち料理には、年が明けるにあたってのさまざまな願いが込められています。ひとつひとつの料理をかみしめながら、良い年を迎えたいものです。