【食材のこだわり】きのこについて【しげよし】

2023/09/30

■きのこの旬の季節が秋なのはどうして?



きのこはかたかなで「キノコ」と表記されたりもしますが、本来は「木の子」です。
読んで字のごとく、木の根っこに生えることから「木の子」とよばれてきました。

きのこの種類によって様々な生育条件がありますが、前年の秋にこぼれ落ちた胞子が春から秋にかけて「菌床」を形成していきます。この菌床が発達すると「子実体」という胞子をばら撒く組織ができます。この「子実体」が、いわゆる「きのこ」です。

その時期がちょうど秋になる種類が多く、食べることができるきのこの種類のほとんどがこの時期に当たるため、「きのこの旬の季節は秋」と言われているのです。

■マツタケにしいたけ。秋においしいきのこ



秋においしいきのこには、以下のようなものがあります。

マツタケ
秋の味覚の王様とも呼ばれる、高級きのこ。香りと旨味が強く、炊き込みご飯や鍋物などによく使われます。市場には数万円程度で売られているためなかなか手が出ない代物ですが、最近では中国産や韓国産など輸入物のまつたけならお手頃価格で手に入れることができます。

しいたけ
日本で最もポピュラーなきのこ。肉厚で食べ応えがあり、炒め物や煮物など、さまざまな料理に使われます。

・まいたけ:香りと食感の良さが特徴のきのこ。サラダや炒め物など、生でも加熱してもおいしく食べられます。

・えのき:クセがなく、どんな料理にも合わせやすいきのこ。サラダや炒め物、汁物など、さまざまな料理に使われます。

なめこ:栄養価が高く、食物繊維が豊富なきのこ。味噌汁や鍋物、煮物などに使われます。

しめじ
「ぶなしめじ」と「本しめじ」という種類がありますが、「本しめじ」は天然ものしかなく、9月から11月が旬の時期となります。なかなか市場に出ないため、値段はかなり高額になります。

ほかにも、キヌガサタケやエリンギなど、秋に旬を迎えるきのこはたくさんあります。

■低カロリーなのに栄養満点!



きのこに多く含まれる代表的な栄養素は、食物繊維。骨や筋肉の健康維持に欠かせずカルシウムの吸収を助けるビタミンDも多く含まれています。

ビタミンDが多い食材として、「しいたけ」が挙げられることが多いのですが、実は旬のきのこの中でダントツに多いのは「まいたけ」です。そのほか、エネルギーの代謝をよくするビタミンB1,ビタミンB2も含まれています。

また、きのこは、そのほとんどが100g中30kcal以内で低カロリー。ダイエットに適した食材としても知られています。
きのこによって含まれている栄養素が違うので、さまざまなきのこを少量ずつ使ってバランスよくいただき、食欲の秋を満喫しましょう!