【食材のこだわり】キャベツについて【しげよし】

2025/02/08

■冬野菜の代表格・キャベツ特有の成分とは■




季節を問わずスーパーに並ぶ野菜・キャベツ。
1月から3月にかけて購入することができるキャベツは「冬キャベツ」とよばれています。

「冬玉(寒玉)」ともよばれ、扁平で葉がぎっしりと詰まっていて重みがあるのが特徴。葉はややかためですが、春キャベツよりも糖度が高くて日持ちがよく、煮崩れもしにくいのがポイント。炒め物や煮込みにして食べるのがおすすめです。

キャベツには、特有の成分「ビタミンU」が含まれています。ピタミンUには胃の粘膜を修復し整える作用があるとされ、消化が悪い脂質をとることなどで起こる胃酸過多による胸のむかつき、胃もたれの予防と回復に効果があります。

この成分は、アメリカでキャベツの汁から発見されたことから「キャベジン」ともよばれ、市販の胃腸薬にも配合されています。


■キャベツの価格高騰! その理由は?■




最近、物価高騰のニュースが世間を賑わせていますが、野菜の価格高騰、なかでもキャベツの価格高騰が話題となっています。1玉400円〜500円まで値上がりしており、「この金額では手が出ない」「違うメニューで献立を考えないと」などの声が聞こえてきます。

なぜ、キャベツの価格が高騰したのでしょうか。

農林水産省によると、愛知や千葉などの主な産地で昨年の夏の高温に加え、12月、気温が低く雨が少なかったことなどから、十分な大きさに育たないものが多かったということです。

キャベツの価格高騰は、いつまで続くのでしょうか。

3月以降は産地や品種・作型が春物になり、いまのところは順調に生育している産地・品目が多いという状況とのこと。
今後、異常気象に見舞われることがなければ3月から春キャベツも出回り、価格も落ち着いてくるのではないかと言われています。


■人気のカットキャベツの調理法を紹介!■




そんななか、人気を博しているのがカットキャベツ。
カットキャベツとは、その名の通り、カットして袋詰めされたキャベツのことで、洗う・切るといった手間を省け、価格も比較的リーズナブルなことが大きな魅力です。

カットキャベツの栄養価は、洗浄を含め、原料の品質や生産時期、加工・流通条件など、さまざまな影響を受けているのは事実です。しかし、カットキャベツでも、十分に野菜不足の解消に役立つと考えられています。

カットキャベツは
・とんかつなどの付け合わせサラダとして
・他の野菜やウインナなどと煮込んだスープ
・ 肉や卵などと炒め物
・ 肉や豆腐と一緒に鍋料理
など、具材と組み合わせてさまざまな料理に使えます。

今年の冬のキャベツは高くて買えない! と思ったら、カットキャベツをうまく活用して日々の献立に加えるのもよいでしょう。