トップページ > ブログ > 【食材のこだわり】桜鯛について【しげよし】
2025/03/08
■春に旬の季節を迎える桜鯛■ 春の季節に良く食される「桜鯛」。「桜鯛」という独自の品種があるわけではなく、真鯛は同じ種類の魚で、産卵期で脂がのり鮮やかな桜色の身になることから「桜鯛」とよばれています。 体長は40cm〜60cmのものが多く、旬の時期には雌の体がほんのりと桜色になり、雄の体は薄ピンクの斑点が現れ桜の花びらのように見えるのが特徴。 もともと真鯛は「おめでたい」との語呂合わせで、お祝いのときに食べるものというイメージがありますが、桜鯛はさらに「桜」というお祝いのイメージも相まってブランド力が高くなっています。 「サクラダイ」という、片仮名の名称の鯛も存在しますが、桜鯛はタイ科に属するのに対して、サクラダイはハタ科(ハナダイ科とする研究もあります)に属します。名前に「タイ」とつくものの、タイの仲間ではありません。 ■披露宴で盛り上がるセレモニー「鯛の塩釜開き」■ 鯛は、夫婦つがいで生息する、数少ない魚です。 いつもつがいで暮らし、一方が釣り上げられたりしてもずっと同じ場所で待ち続け習性をもちます。 こうしたことから、「夫婦がいつまでも長く一緒にいられるように」という意味を込めて、結婚式には鯛が出されてきました。 結婚式での鯛のメニューといえば「鯛の塩焼き」が定番ですが、披露宴で盛り上がるセレモニーといえば、「鯛の塩釜開き」!! 大きな鯛に全体を塩で覆い隠し、新郎新婦が小槌を大きくふりおろすと、新鮮な鯛が出てくる料理です。 会場全体で更に盛り上がるために大切なのが、「掛け声」です。 新郎新婦が小槌をふる動作に合わせて、 ゲストも「よいしょ!よいしょ!よいしょ~!!!」 声をかけることで、会場はさらに盛り上がるでしょう。 その後は、出てきた鯛をお茶漬けにしてゲストの元に届けられるのが一般的です。 ■桜鯛をモチーフにした引き出物もたくさん!■ 現在の結婚式の引き出物では、尾頭付きの鯛を贈る人はほとんどいません。 衛生面や食べやすさ、持ち帰りやすさ、引き出物の金額が下がっていることなどから、桜鯛をモチーフにした以下のような引き出物が選ばれています。 ・ 鯛かまぼこ とくに富山県で利用されています。腹持ちがよく、食べやすく、見た目も豪華です。 ・ 真空パックの鯛 保存性がよく尾頭付きの鯛を衛生面でクリア。縁起がよく年配のゲストに喜ばれる縁起物です。 ・ 練り切り 白あんに砂糖や山芋などを加えた、鯛を形取った生和菓子。上品な甘さで、高品質な引き菓子に。 ・ 祝い砂糖 昔は高級品で入手困難手だったお砂糖を鯛の形に細工。口にいれるとホロッととける口溶けです。 これから結婚式などお祝いごとを控えているご家庭があれば、ぜひ検討してみてください!