【食材のこだわり】キウイについて【しげよし】

2025/03/19

■ニュージーランドの国鳥にちなんで名付けられたフルーツ・キウイ。■




甘みと酸味のバランスがちょうどよく、独特の食感、食べやすさから人気の高いキウイ。ニュージーランド産というイメージが強いですが、国産の生産量も伸びており、愛媛県、和歌山県、福岡県などで多く出荷されています。

キウイの原産国は中国で、当初は「チャイニーズグースベリー」と呼ばれていました。1900年代にニュージーランドへ渡り品種改良され、初めて商業的に大量生産されるようになりました。

キウイの名前の由来は、ニュージーランドの国鳥・キウイからきています。丸くて愛らしいキウイと、果皮の表面の褐色の細かい毛が生えている特徴が似ていることから、キウイフルーツと名付けられました。

旬の時期は11 月から4月で、代表的なのは、

・ 茶色い皮で毛がはえており、果肉がグリーンの「グリーンキウイ」
・ なめらかな表面で果肉が黄金色をしている「ゴールドキウイ」

以上の2種類です。


■言わずと知れた、ビタミンCの王様! 食べごろは?■




「ビタミンCの王様」という呼び名の高い、キウイ。
キウイを2個食べれば、1日に必要なビタミンCが十分摂れるといわれています。ちなみに、キウイのビタミンCは中心の白い部分に特に多く含まれています。

果心のまわりにある黒いぶつぶつは、キウイの種。ひとつのキウイに1000個ほどが詰まっています。ポリフェノール量は種が最大で、皮の約3倍、果肉と比較すると40倍以上もの含有量になるのです。

また、皮のすぐ下の部分もやはり栄養が豊富。ゴールドキウイより、グリーンキウイの方が、たんぱく質を素早く分解して消化を助ける「アクチニジン」がより豊富に含まれています。

キウイは熟しても外見が変わらないため、食べ頃はさわって見極めるのがいいでしょう。
手のひらで優しくキウイを包むようにさわり、適度な弾力を感じたら食べ頃。
冷蔵庫で冷やしてから食べてください。


■キウイの調理法や、食べ合わせの注意点は?■




キウイは、サラダやオードブルの具材に加えるのがおすすめです。
サラダやピンチョスなどのおつまみ、サンドイッチの具材にすると栄養価も高まり、見た目も華やかになります。

ヨーグルトにカットしたキウイをトッピングしてはちみつをたっぷりかければ、ビタミン、ミネラル、たんぱく質、カルシウムが揃ったヘルシーメニューに。
お好みでグラノーラやきな粉などを加えるのもよいでしょう。

ただし、このキウイヨーグルト、すぐに飲食する分には問題ないのですが、30分ほど経過すると苦味が出やすくなってしまうことがあるので注意しましょう。

この理由は、キウイに含まれているアクチニジンという酵素が働くからです。この酵素は、たんぱく質を分解する働きがあり、牛乳などのたんぱく質に作用すると苦みの元となる成分をつくることがわかっています。

キウイを乳製品と合わせた場合は、すぐに食べるようにしましょう。

この季節、ビタミンCの補給源にピッタリのキウイを上手に取り入れヘルシーライフを!