【食材のこだわり】玉ねぎについて【しげよし】

2025/03/23

■玉ねぎの旬は3月〜5月。新玉ねぎとの違いは?■




1年を通して店頭に並び、いつでも状態が良いものを手に入れることができる茶色い皮の玉ねぎ。

一般的に、玉ねぎの旬は3〜5月といわれています。しかし、主な産地は北海道や兵庫県、佐賀県などとエリアが広く、これらの地域で収穫時期や出荷時期がずれています。このため、私たちは通年で美味しい玉ねぎを食べることができます。

普段よく目にする茶色い皮の玉ねぎの他に、「新玉ねぎ」もあります。
「新玉ねぎ」という品種はなく、茶色い皮の玉ねぎは通常出荷前に1ヶ月乾燥させますが、それを経ず、3〜5月頃に収穫してすぐ出荷させたものが「新玉ねぎ」と呼ばれています。新玉ねぎは、やわらかく辛味が弱いため、生食にも向いています。

新玉ねぎは、繊維に沿って切るとシャキシャキの歯ざわりが味わえます。 生で食べるときに水にさらしたりもしますが、新玉ねぎは辛みが弱いので、水にさらさずスライスしたあと10分程度放置して空気にさらすだけでOKです。


■涙を流さず玉ねぎを切る方法■




涙を流しながら玉ねぎを調理。多くの人が経験していることでしょう。

涙が出る原因は、ツーンとした刺激を鼻や目に与える「硫化アリル」という香味成分。涙を予防するには、この成分が生み出す催涙物質による刺激をいかに避けるがポイントになります。

なるべく涙を流さず玉ねぎを切る方法を、2つ紹介します。

・ 切る前に、玉ねぎを十分冷やす
涙を出す成分は揮発性なので、温度が低いと飛びにくくなります。そのため、切る前に冷やすと効果があるといわれています。皮むきした後、乾燥しないようラップで包み、野菜室より温度の低い冷蔵室へ。

・ 切れ味の良い包丁を使う
よく切れる包丁を使えば、玉ねぎの細胞を壊さずに切れるたあめ、硫化アリルの発散を抑えることができます。


■オニオンスープはどこの国の料理?■




玉ねぎといえば、オニオンスープ。このオニオンスープが発祥したのはフランスです。

また、玉ねぎを炒めてコンソメを注ぎ、耐熱カップに入れてフランスパンを一切れ浮かべ、チーズなどをかけてオーブンで焼いたオニオングラタンスープは、フランスの玉ねぎの一大産地・リヨン名物のオニオンスープがパリへ行ってグラタンになったといわれています。

オニオングラタンスープは、メインディッシュと一緒に献立の一品としてもぴったりです。 ステーキやローストチキンなどの洋風料理との相性も抜群ですし、サラダと一緒に軽いめの食事にも合うのが特徴。

玉ねぎの旬の時期に、玉ねぎのおいしさを味わえるオニオンスープやオニオングラタンスープの風味を楽しみたいですね!