トップページ > ブログ > 【食材のこだわり】夏野菜について【しげよし】
2025/06/20
■太陽の恵み、夏野菜の魅力に迫る!■ 日本の夏は、うだるような暑さと、ときに激しい夕立に見舞われる、多湿でエネルギッシュな季節です。そんな厳しい夏を乗り切るために、私たちの食卓を彩ってくれるのが、旬を迎える「夏野菜」たちです。 夏野菜とは、夏の強い日差しを浴びて育つ野菜たちの総称です。その多くは水分を豊富に含み、体を内側からクールダウンする作用を持つのが特徴です。 以下、代表的な夏野菜を紹介します。 ●きゅうり:約95%が水分で構成されており、まさに「食べる水分補給」。 ●トマト:真っ赤な色素成分であるリコピンが豊富です。 ●ナス:きゅうり同様、水分が多く体を冷やす効果が期待できます。油との相性が良く、様々な調理法で楽しめます。 ●ピーマン・パプリカ:ビタミンCが豊富で、疲労回復や免疫力向上に貢献します。 ●ゴーヤ:独特の苦みが特徴で、ビタミンCやカリウムを豊富に含みます。苦み成分は食欲増進効果もあると言われ、夏バテ防止に一役買います。 ●トウモロコシ:甘みが強く、食物繊維やビタミンB群が豊富です。 ■夏の季節に夏野菜を食べる意義■ 夏野菜を夏に食べることは、単なる旬の味覚を楽しむだけでなく、私たちの体の健康を維持する上で非常に大きな意義があります。 ●水分補給と熱中症対策:汗をかきやすい夏は、体から水分が失われがちです。きゅうりやトマト、ナスなど水分を豊富に含む夏野菜は、手軽に水分を補給できるだけでなく、カリウムなどのミネラルも同時に摂取できるため、熱中症予防に効果的です。 ●夏バテ防止と疲労回復:夏の暑さで食欲が落ちたり、体がだるくなったりする「夏バテ」。夏野菜には、ビタミンCやビタミンB群、ミネラルなどがバランス良く含まれており、これらは疲労回復や体力維持に不可欠な栄養素です。特に、ゴーヤの苦みやトマトの酸味は、食欲を刺激し、夏バテで落ちた食欲を回復させる効果も期待できます。 ●紫外線対策と美肌効果:強い日差しを浴びる夏は、肌へのダメージも気になります。トマトのリコピンやピーマン・パプリカのビタミンCは、強力な抗酸化作用を持ち、紫外線から肌を守ったり、シミやそばかすの予防、コラーゲンの生成を助けるなど、美肌効果も期待できます。 ●体を内側からクールダウン:多くの夏野菜は、中医学の考え方では「陰性」の食材とされ、体内の熱を冷ます作用があるとされています。火照った体を内側からクールダウンしてくれるため、暑い夏を快適に過ごす手助けとなります。 ■【カンタンレシピ】夏野菜の和風ラタトゥイユ■ 野菜の甘み・酸味を味わえるレシピ「夏野菜の和風ラタトゥイユ」の作り方を紹介します。 ●材料(4人分) ・ なす 2本 ・ きゅうり 1/2本 ・パプリカ 50g ・トマト 1個 ・青じそ 3枚 ・オリーブオイル 適量 ・にんにく 1かけ ・酢 大さじ1 ・しょうゆ 大さじ1と1/2 ・みりん 大さじ1 ・こしょう 少し つくり方 1 なす、きゅうりは1.5cm幅の輪切りにし、パプリカは乱切りにする。トマト1個はくし切りにし、青じそはざく切りにする。 2 フライパンにオリーブオイル、にんにくを入れて弱火で熱し、香りが立ってきたらなす、きゅうり、パプリカを入れて中火で炒める。全体に油が回ったらしょうゆとみりんを加えて混ぜ、弱火にして7~8分程煮て火を通す。 3 仕上げにくし切りにしたトマト、酢、こしょうを加えてひと煮立ちさせ、器に盛り、青じそをちらして出来上がり。 彩り、香り、そして栄養を存分に味わって、心身ともに健やかな夏を過ごしましょう!