【食材のこだわり】スイカについて【しげよし】

2025/07/28

■スイカは「果物」ではなく「果実的野菜」




今が旬のスイカ。甘いので果物だと思われがちですが、農林水産省の統計では「野菜」に分類されており、特に甘みが強いことから「果実的野菜」として扱われます。これはスイカだけでなく、イチゴやメロンも同様です。つまり、これらは分類上は野菜ですが、果物に近い性質を持つと考えると良いでしょう。
美味しいスイカを選ぶには、以下の3つのポイントをチェックしましょう。
• しま模様が濃くはっきりしている。
• ツルが緑色で、ツル周辺が少しへこんでいる。
• 糖度表示があれば11度以上のもの。
叩いて音を聞く方法はプロでも判断が難しいので、上記ポイントやお店の糖度表示を参考にしてください。カットスイカの場合は、果肉が鮮やかな赤色で、種が真っ黒なものがおすすめです。
スイカはキンキンに冷やしすぎると風味が落ちることがあります。切る前のスイカは、常温で冷暗所に保存するのがおすすめです。ただし、カットしたスイカは、切り口をラップで包み、冷蔵庫で保管し、できるだけ早く食べきるようにしましょう。


■スイカ割りは立派なスポーツ!知られざる公式ルールを紹介




夏の定番イベント「スイカ割り」に、実は公式ルールがあるのをご存知でしたか? 山形県のJAみちのく村山が設立した「日本スイカ割り推進協会」は、スイカ割りを「立派なスポーツ」として推奨し、ルールを定めています。
以下、公式ルールをいくつか紹介します。
• 最適な場所: 競技は、できるだけ砂浜か芝生の広場で行うのが良いとされています。
• スイカとの距離: 競技者(割る人)とスイカの距離は、5メートル以上7メートル以内と定められています。
• 使用する棒: 棒の直径は5センチ以内、長さは1メートル20センチ以内と決められています。
• 持ち時間: 競技者の持ち時間は1分30秒です。
• 振れる回数: スイカに当たらなかった場合でも、時間内であれば3回まで棒を振ることができます。
今年はぜひ、これらの公式ルールを取り入れて、本格的な「スポーツ」としてスイカ割りに挑戦してみてはいかがでしょう。


■「スイカの種を食べると盲腸になる」って、本当?




「スイカの種を食べると虫垂炎になる」という話を聞いたことがあるかもしれませんが、それは科学的な根拠のない迷信です。スイカの種は消化されにくく、ほとんどがそのまま体外に排出されるため、虫垂炎の原因になることはありません。虫垂炎は、虫垂の入り口が便や異物でつまったり、細菌感染などが原因で起こる病気です。
スイカの種にはビタミンやミネラルなどの栄養も含まれており、食べても問題ありません。ただし、大量に食べすぎると消化不良で下痢になる可能性があるので注意しましょう。安心してスイカを美味しく味わってくださいね!