【四季折々】あじさいについて【しげよし】

2020/06/24

■世界中に2000種類以上の品種があるあじさい

5月から7月に開花し、梅雨空のなか、独特のたたずまいで見る人の心をいやしてくれるあじさい(漢字では「紫陽花」と書きます)。もともとは日本で生まれた植物ですが、欧州でもその人気が広まり、「西洋あじさい」がうまれました。今では世界中に、2,000種類以上もの品種があるそうです。

あじさいというと、紫、青、ピンクなど、花の色合いが微妙に異なるところも大きな魅力。あじさいの花の色は、土のPh(水素イオン濃度指数)が酸性だと青系に、アルカリ性だと赤系に、中間だと紫系になります。

日本は火山地帯で弱酸性の土壌が多いため、青系や紫系が主流。反対に、欧州の土壌はアルカリ性が多いため、赤系が主流だそう。あじさいというと、「紫、青」という色のイメージがありますが、日本だからこその色合いであることがわかります。

■白いあじさい「カシワバアジサイ」も人気

最近よく見かけるのが、白いあじさい。このあじさいは「カシワバアジサイ」とよばれ、北アメリカ東部原産のあじさいの仲間です。かしわの葉のような形の大きな葉っぱ、すき間なく密に咲く花はとても美しく、白い装飾花で人気の「アナベル」とならんで人気を集めています。

カシワバアジサイの葉っぱは秋になると赤く染まり、美しく紅葉します。鑑賞期間の長い植物として、イングリッシュガーデンでは定番のラインナップのひとつですので、秋になったらぜひチェックしてみてください。

■全国のあじさいの名所を紹介

「あじさいの名所」として有名な全国のスポットを紹介します。

●長谷寺(神奈川県鎌倉市)
40種類以上、約2,500株のあじさいが咲き乱れます。山の斜面沿いに、美しい紫のじゅうたんが広がります。鎌倉市内には、長谷寺以外にも、明月院が、あじさいの名所として知られています。

●下田公園(静岡県下田市)
伊豆下田の市街地と下田港を一望できる下田公園。「西洋あじさい」「ウズアジサイ」「アナベル」など100種類以上のあじさいを堪能できます。万華鏡の中を歩いているような気分を味わえます。


●舞鶴自然文化園(京都府舞鶴市)
約100種10万本が咲くあじさい園があります。園内は坂道が多く、のんびり散歩を楽しみながらあじさいの美しさを堪能できます。同園は、椿が美しいことでも有名です。

●住吉神社(兵庫県明石市)
山陽電鉄魚住駅からすぐのところに位置する由緒ある神社。明石海峡大橋の絶景とともに、彩り鮮やかなあじさいの姿を楽しむことができます。6月の時期がいちばんこみあいます。

●大慈寺(三重県志摩市)
「志摩のあじさい寺」ともよばれ、1500株のあじさいが境内を囲みます。桜が美しいお寺としても知られています。

まさに今が見頃のあじさい。夏が来る前に、その美しさを目にやきつけておきましょう。