【食材のこだわり】苺について【しげよし】

2021/03/18

■いちごの旬の時期は、10月から4月。品種改良で「白いいちご」も!

春の季節においしい果物といえば、真っ先に思い浮かぶのが、いちご。真っ赤な色と華やかな香り、口いっぱいに広がる甘みが、たくさんの人を笑顔にします。

いちごがいちばん売れるのは、クリスマスケーキの時期である12月。いちごはハウス栽培がさかんで、12月後半から2月にかけて出荷量が多くなります。

旬の時期は、品種により異なります。
「久能早生」(静岡県)「宝交早生」(兵庫県)は、10月から2月頃
「章姫」(静岡県)「とよのか」(福岡県)「とちおとめ」(栃木)「女峰」(静岡県)は、12月から3月頃
「あまおう」(福岡)「桃薫」(長崎県、茨城県)「紅ほっぺ」(静岡県)は、1月から4月頃
など。全体を通してみると、10月から4月頃が旬の時期といえるでしょう。

いちごの産地ベスト3は、1位が栃木県、2位が福岡県、3位が熊本県。4位以下は、静岡県、長崎県、愛知県と続きます。

いちごの色といえば「赤」ですが、品種改良により、最近では「白いいちご」も見かけるようになりました。価格は通常のいちごの少なくとも2倍、中には10粒程度入ったもので1万円を超えるものもあり、割高になります。

■他の果物と比べカロリー少なめの“ヘルシーフルーツ”

いちごといえば、ビタミンCが多く含まれていることで知られており、風邪予防など体の調子を整えてくれる働きがあります。7粒ほど食べれば、1日に必要なビタミンCの量が補えるといわれています。

また、いちごの赤い色素成分である「アントシアニン」はポリフェノールの一種で、眼精疲労回復や視力回復に有効とされるほか、活性酸素を減らし、がん予防にも効果があるといわれています。

さらに「ペクチン」という水溶性食物繊維食物繊維が含まれており、腸内環境を整え便秘改善などが期待でき、肌のコラーゲンの減少を穏やかにする働きのある「エラグ酸」という栄養素も含まれています。

他の果物と比較しカロリーや糖質量が少なく、栄養たっぷりで美容効果もあることから、「ヘルシーフルーツ」として知られています。

■いちごの赤い部分は、実ではない?

いちごの「実」といえば、赤い部分だと思っている人が多いと思います。しかし、じつは、あの赤い部分はいちごの実ではありません。赤い部分はいちごの「茎」の一部で、「花托」(かたく)とよばれる部分なのだそう。いちごの果実は、種のようなツブツブのほうをさします。

おいしいいちごを見分けるポイントは
・ ヘタが青々として元気が良い
・ つぶつぶ(実の部分)がくっきりしている
・ 色・ツヤが良い
以上の3つ。とがった先端の方が甘いので、食べるときは、ヘタのほうを最初に口に含むと最後まで甘さのバランスがよく、おいしく食べられます。

今が旬のいちご。食後のデザートに、おやつの時間に、甘酸っぱい風味を楽しみましょう!