【食材のこだわり】レンコンについて【しげよし】

2021/11/21

■「先が見通せる」縁起物の食材・レンコンは、おせち料理にも重宝

しゃきしゃきとした食感がクセになるレンコン。穴が開いているため、「先が見通せる」縁起物の食材としておせち料理にも使われています。

レンコンは、1年を通してスーパーで購入できますが、旬の時期は、秋から冬にかけて。
秋口に出荷される新レンコンはやわらかくあっさりとした風味、晩秋から冬に出荷されるレンコンは、粘りが出て甘みが増します。

レンコンの生産量第1位は、茨城県。霞ヶ浦での栽培が有名で、全国の生産量の約50%を誇ります。茨城県につぐ2位は、徳島県。主に西日本地方に出荷され、茨城県産のものと比べて細長い形をしているのが特徴です。そのほか、新潟県の「大口レンコン」、石川県の「加賀レンコン」などのブランドレンコンもあります。

■レンコンを切ったあとの変色を防ぐ方法、知ってる?

レンコンの主な成分はでんぷんで、美肌を保つために欠かせない栄養素であるビタミンC、体内の水分バランスを保つカリウム、腸内環境を整える食物繊維などが含まれ、栄養たっぷり。

また、抗酸化作用にすぐれたポリフェノールの一種・タンニンも含まれており、アンチエイジングにもつながる成分も豊富に含まれている野菜です。

ところで、レンコンを切ってしばらくそのままにしておくと、時間がたつにしたがって切り口が赤茶色に変色してしまうことがあります。これは、前述したポリフェノールが酸化するためです。

この変色を防ぐには、切ったらすぐに酢水にさらすことです。酢には、酸化酵素の働きを抑える性質があるため、酸化による変色が防げるというわけです。

レンコンを水にさらすときの酢の量は、水の量に対して1〜2%が目安です。2カップの水なら小さじ1〜1,5杯くらいの水を入れ、5〜10分くらいさらすと良いでしょう。

あまりさらしすぎると、レンコンそのもの風味がなくなってしまうので注意しましょう。

■レンコンの美味しい食べ方を紹介!

レンコンの代表的な調理法と美味しい食べ方を紹介します。

⚫️炒める
レンコンを薄くスライスしてさっとフライパンで炒めると、独特のシャキシャキ感を味わえます。レンコンだけをカレー粉などの調味料で炒めるだけでも美味しいですし、お肉や他の野菜といっしょにいただいてもさまざまな風味を楽しむことができます。

⚫️揚げる
天ぷらにして揚げるのに加え、ひき肉を詰めて揚げるなどもアレンジ料理もおすすめ。
皮の香ばしさともっちり感が味わえます。

⚫️煮込む
筑前煮などの煮物、シチューなどの煮込み料理でゆっくり火を通すことで、レンコン独特のほくほく感が味わえます。

⚫️すりおろす
レンコンをすりおろして出汁や味噌汁に入れ、滋養たっぷりのとろみを味わうことができます。体の芯からぽかぽか温まります。

どちらかというと地味な食材ですが、自由自在に調理が楽しめるレンコン。冬の食卓彩る野菜のひとつとして、ぜひ取り入れてみてください!