【四季折々】小雪、大雪について【しげよし】

2021/11/22

■二十四節気・2021年の「小雪」は11月22日、「大雪」は12月7日が始まり

日々の寒さを少しずつ体感するようになってきました。
冬の始まりを意味する二十四節気のひとつ・「立冬」(りっとう)は、2021年は、11月7日から11月21日頃になりますが、「立冬」の次は「小雪」(しょうせつ)、その次は「大雪」(たいせつ)と続きます。

「小雪」の始まりは、2021年は11月22日で、12月6日までです。
この時期、昼の時間帯は、ときには春を思わせるような暖かな日差しがさしこむことがあり、このような日を「小春日和」(こはるびより)とよびます。

「大雪」の始まりは、2021年は12月7日で、次の二十四節気「冬至」(とうじ)の前日までの日をさします。この時期によく聞かれる言葉が「冬将軍」。正式名は「シベリア寒気団」と言い、日本海側には雪がふりはじめ、太平洋側では乾燥した冷たい風が吹きれるようになります。12月初旬にもかかわらず2月の「大寒」(たいかん)の頃と同じくらいの気温になる日もあり、天気予報で「真冬なみの寒さ」と表現されるのも、この時期です。

■「小雪」の時期は、乾燥対策を十分に。風邪予防にみかんがおすすめ

「小雪」の時期は、昼間はあまり冷え込まないのですが、早朝や夕方以降はぐっと気温が下がります。お出かけするときは、重ね着できる上着やストールなどを持っていくなど、防寒対策を万全にしましょう。

また、空気が乾燥し始めるのもこの時期です。必要に応じて加湿器を用いるなど、乾燥対策を心がけましょう。

この時期、決まった行事食はありませんが、旬の食べ物としてみかんが知られています。手軽にビタミンCがとれるフルーツとして人気なのに加え、カリウム、葉酸、食物繊維も多く含まれ発がん予防もあるスーパーフード。風邪予防としてもおすすめです。

このほか、春菊、長ネギ、れんこんなどの野菜、たらばガニ、伊勢えび、ふぐ、ひらめなどの魚介類が旬の時期をむかえます。
これらをお鍋の素材として入れると、栄養満点で体の芯まで温まりますのでおすすめです。

■「大雪」の時期は、根菜たっぷりの味噌汁を食べ無病息災を祈る

「大雪」とは、文字通り「雪が降り積もる時期」という意味。冬至に向けて昼間の時間がどんどん短くなり、活力が落ち気味になる時期でもあります。年末の忙しさも加わって体調を崩しやすくなりますので、体を冷さずしっかりと体調管理を行い、その日の疲れはその日のうちに解消するよう心がけ、年末年始に備えたいものです。

大雪の時期の旬の野菜は、白菜やカボチャ、旬の魚はブリや鮭など。
12月8日は「事八日(ことようか)」といい、「お事汁」という根菜たっぷりの味噌汁を食べ、無病息災を祈る風習があります。

お歳暮を贈ったり、大掃除をしたりなど、年中行事を忘れずに謙虚な気持ちで1年をしめくくっていきましょう。