【食材のこだわり】しいたけについて【しげよし】

2022/04/29

■うまみ成分たっぷり! 春のしいたけは、身がしまってプリプリ!



年間を通して流通するなかでも、春と秋に多く出回り和食に欠かせない野菜・しいたけ。
春にとれるしいたけは、身がしまっていて凝縮した旨みが魅力です。

しいたけは、年中手に入りやすいことから「四季茸」と言われ、それがなまって「しいたけ」と呼ばれるようになったという説と、椎の木によく発生していたことから「しいたけ」と呼ばれるようになったという説があります。

しいたけの栽培法は、おがくずを固めた菌床(きんしょう)で栽培する「菌床栽培」、原木(げんぼく)に穴をあけてキノコのもととなる「種菌」を植えて栽培する原木栽培の2種類。
都道府県別の生産量のベスト3は、1位・徳島県、2位・北海道、3位・岩手県です。

低カロリーなヘルシー食材として知られるしいたけ。ビタミン、ミネラル、食物繊維などの栄養素が豊富に含まれています。
かつお節の「イノシン酸」、昆布の「グルタミン酸」と並ぶ3大うまみ成分のひとつ、
「グアニル酸」も含まれており、だし汁としてあらゆる料理に使われています。

■乾燥しいたけを天日干しにすると、ビタミンDがアップ



しいたけにはビタミンDが多く含まれていますが、このビタミンDは、紫外線に当たることでつくられます。
室内で栽培されたり乾燥させたしいたけも、天日干しすることでビタミンDの含有量が増え、日当たりの良い場所で約1時間干すだけでも効果があるといわれています。

しいたけを天日干しするときは、蒸れないよう盆ざるなどを使用し、まんべんなく日光があたるようきれいに並べるのがポイントです。

スーパーなどでしいたけを選ぶ際は、軸が太くて短く、かさは肉厚であまり開いていないもの、内側のひだが白くてきれいなものを選びましょう。
内側のひだに褐色の斑点が出ていたり、黒ずんでいるものは、鮮度が落ちていることが多いので、避けたほうがよいでしょう。

■【レシピ】豚バラ肉と白菜としいたけのミルフィーユ



栄養バランスばっちり! 「豚バラ肉と白菜としいたけのミルフィーユ」のレシピを紹介します。
⚫️材料(4人分)
・白菜   1/2個
・豚ばら肉  400g
・生しいたけ  8個
(A)
・和風だしの素  大さじ1
・ 酒       大さじ2
・ しゅうゆ    大さじ2
・ 塩       少し
・ 水       4カップ
(お好みで)
・ポン酢     適量
・ ゆずこしょう  少し
・ きざみネギ   少し

⚫️作り方
1 白菜と豚バラ肉は、食べやすい大きさに、しいたけは石つきを取り、適当な大きさにきる。
2 だし汁Aを混ぜ合わせておく。
3 鍋にミルフィーユ状に、白菜、豚バラ肉、しいたけを重ねていく。
4 2を3に入れ、にこんで完成。好みでポン酢、ゆずこしょう、きざみネギを加えていただく。

身がしまって旨みのある春のしいたけ、思う存分味わいましょう!