【食材のこだわり】スズキについて【しげよし】

2022/08/14

■出世魚としても知られるスズキの旬は6月から8月。夏を代表する魚



銀白色で細長いシルエットが特徴的なスズキ。
旬の時期は、脂ののる梅雨の時期から8月にかけてで、鯛に似たやわらかくあっさりとした旨みが魅力です。

スズキは、1年目はセイゴ、2年目はフッコ、3年目にスズキとよばれるようになることから「出世魚」としても知られています。
ちなみに、セイゴは体長20〜30cm、フッコは40〜60cm、スズキは60cm以上で、それぞれの名称は、地方により異なることもあります。

スズキの漁獲量の日本一は千葉県で、2位は兵庫県、3位は愛知県。この3県で、国内漁獲量の約4割を占めています。

島根県宍道湖のスズキも有名で、産卵のために海からやって来る腹太スズキは『宍道湖七珍』のひとつにもなっており、「スズキの奉書焼き」はこの地方の名物料理になっています。

■ビタミンAとビタミンDを豊富に含む



スズキは、ビタミンを豊富に含む食材としても知られており、中でもビタミンAとビタミンDが多く含まれています。

ビタミンAには目や皮膚・粘膜を正常に保つ効果や免疫機能を高める働きがあり、ビタミンDにはカルシウムのバランスを整え、骨の健康を保つ働きがあります。
ビタミンDにはビタミンAの吸収を助ける働きもあるので、スズキは、ビタミンAとビタミンDを効率良く摂取できる食材と言えるでしょう。

そのほか、脂質の代謝や脳神経に働くナイアシン、糖質や脂質・たんぱく質の代謝に
欠かせないパントテン酸も豊富に含まれています。

スーパーなどでスズキを選ぶときは、
・ 目が透き通っていて盛り上がっているか。
・ ウロコが銀色に輝いているか。
・ 尾の付け根がふっくらしているか。
・エラが赤く鮮やかか。
・ 身に締まりがあるか。
以上をチェックしましょう。

切り身の場合は、身が透明で弾力があり、皮の色が濃く黒っぽいものを選びましょう。

■お刺身、ムニエル、唐揚げ、煮付けetc.食べ方さまざま!



スズキは、さまざまな調理法でその美味しさを味わうことができます。以下、代表的な調理法を紹介します。

・ お刺身 旬のスズキの風味をそのまま味わうことができます。わさび醤油やポン酢・
     酢みそと良く合います。

・ ムニエル 白身魚のスズキは、調理の手間があまりかからないのに程よい脂分が美
      味しく味わえます。

・ポワレ  皮目はこんがりと中身は柔らかく仕上がります。味が淡白なため、さま
     ざまなソースや付け合わせとの相性も良いです。

・唐揚げ  唐揚げ粉、薄力粉をまぶして揚げるだけ。臭みをとりたい場合は酒に
     漬け込んでから揚げます。

・煮付け  しょうゆ、酒、みりん、砂糖で5〜7分煮ていただきます。ご飯が進みま
      す。

夏場に旬を迎える白身魚・スズキ。スーパーや魚屋さんで見かけたら、旬ならではの味わいを楽しんでみてください!