【食材のこだわり】みかん、オレンジ、いよかんについて【しげよし】

2023/01/27

■冬の果実・みかん。オレンジ、いよかんとの違いは?



冬のフルーツの代表格・みかん。
かんきつ類の中でも皮がやわらかく、簡単にむける果物を総称して、みかんといいます。

みかんの代表といえば、鹿児島県で生まれた「温州(うんしゅう)みかん」。明治時代に全国的に栽培されるようになって以来、手軽にビタミンCをとれるフルーツとして人気が定着しました。生産地ベスト3は、和歌山県、愛媛県、静岡県です。

みかんと同じかんきつ類であるオレンジは、ほとんどが輸入品。皮はやや固く、手でむくよりもナイフで実と皮ごと切り分けて食べるのが一般的で、バレンシアオレンジ、ネーブルオレンジ、ブラッドオレンジという種類があります。

いよかんは、日本で栽培されているかんきつ類の果物で、みかんとオレンジの交雑種。
大玉の果実で、ジューシーで甘く、香りも良いかんきつ類です。 皮は温州みかんに比べて厚めですが、手でむくことは可能です。
生産地ベスト3は、愛媛県、和歌山県、佐賀県です。

■オレンジは、みかんよりもビタミンcが多く含まれている



みかん、オレンジ、いよかんなどかんきつ類に含まれる栄養素といえば、なんといってもビタミンC。風邪予防や美容効果があります。

みかんには、がん予防や美容に効果的な栄養素・「βクリプトキサンチン」が、オレンジの10倍近く含まれているという特徴があります。
また、みかんのすじや薄皮は、ペクチンやポリフェノールなど栄養素の宝庫。すじや薄皮は、とらずに食べたいものです。

オレンジには食物繊維が豊富に含まれているのに加え、ビタミンCやカリウム、カロテンといった栄養素も、みかんより豊富に含まれています。

いよかんには、ダイエットの強い味方で脂肪燃焼を促進させ、体脂肪を素早く減らす効果がある「シネフィリン」という栄養素が含まれています。体内をアルカリ性に戻す働きがあるクエン酸も多く含まれています。

同じかんきつ類でも、含まれる栄養素はそれぞれ異なることがわかります。

■知って得する! みかん、オレンジ、いよかんの豆知識



ここでは、みかん、オレンジ、いよかんの豆知識について紹介します。

⚫️すっぱいみかんを甘くする方法は?
数日おくか、リンゴと一緒に保存することで、『みかん』が追熟し、酸味が抑えられ甘みが強く感じられるようになります。

⚫️オレンジの簡単な切り方は?
皮つきのまま「4つ割り」や「くし形」に切ります。最初に頂点のヘタから少しずらし、縦半分に切ることで、果肉の薄皮の位置がずれ、さらに「4つ割り」や「くし形」にしたとき、薄皮を気にせずに食べられます。

⚫️おいしいいよかんの見分け方は?
ヘタが小さめで緑色、表面につやがあり濃いめのオレンジ色のもので、手にとったときに重みが感じられるものを選びましょう。

ジューシーで甘いみかん、オレンジ、いよかん。寒い季節にそのおいしさを存分に味わいましょう!