【四季折々】恵方巻について【しげよし】

2023/01/30

■恵方巻き。2023年節分の方角は「南南東」



もうすぐ節分。節分に「恵方巻き」とよばれる巻き寿司を食べる習慣が定着してきました。

恵方巻きは、節分の日に、その年の良い方角とされる恵方を向いて食べると、福やご縁を巻き込み、1年の幸せや願いが叶うといわれています。

恵方とは、その年の福徳を司る歳徳神(としとくじん。年神様の別称)のいる方角で、その方角に向かって事を行えば何事も吉とされています。吉方、明きの方ともいいます。

2023年節分の恵方は、「南南東」です。
恵方巻きを食べるときは、縁が切れたり、福が途切れたりしないよう、包丁で切らず丸ごと食べると良いとされています。

また、恵方巻きは、
・ しゃべると運が逃げてしまうため、食べ終わるまで口をきいてはいけない。
・ 目を閉じて食べる。
・笑いながら食べる。
などの説もあります。

家族のイベントとして、楽しむのもいいですね。

■恵方巻きに使われる具材は7種類。その意味を知っておこう



恵方巻きには、縁起の良い「七福神」にちなみ、7種類の具材が用いられるのが一般的です。
具材とその意味は、以下の通りです。
・厚焼き卵/だし巻/伊達巻・・・黄金色で「金運上昇」
・きゅうり・・・きゅうりの名から「九の利を得る」
・かんぴょう・・・細くて長いので「長寿祈願」「縁結び」
・シイタケ煮・・・かさの形が陣笠に似ているので「身を守る」
・ウナギ/アナゴ・・・うなぎのぼりに通じて「上昇・出世」
・桜でんぶ/おぼろ・・・春を象徴する桜色で「めでたい」

ただし、時代や地域によって具材は変わり、最近ではマグロ・イクラ・サーモン・イカなどの魚介類を用いる恵方巻きも多いです。
さらに、最近では豪華さにこだわった具材や個性的な変わり種、巨大でとても丸かぶりできないサイズの恵方巻きも登場し、多様化が進んでいます。

■恵方巻きのスイーツ、「恵方ロール」も登場!



近年、恵方巻きのスイーツ版として「恵方ロール」も登場。
「恵方ロール」とは、恵方巻きをイメージしたロールケーキで、2010年に東京都内のホテルのパティシエが考案したのがはじまりとされています。

以来、洋菓子店やコンビニなどで、さまざまな「恵方ロール」が発売されるようになりました。

・ 大粒のいちごがたっぷり入ったロールケーキ
・ 竹炭を入れた真っ黒な生地で、見た目も恵方巻きそっくりなロールケーキ
・ 七福神にちなんで7種類以上の食材を使ったロールケーキ

など、アイディア商品がたくさん。
「お寿司が苦手」という人は、恵方ロールを試してみては?

恵方巻きもよし、恵方ロールもよし。
好みのものを食べながら、縁起の良い1年を祈りましょう。