【食材のこだわり】しらすについて【しげよし】

2023/05/22

■4〜5月が旬の魚・しらす。漁獲量日本一は、愛知県



白くて小さな魚・しらすは、「しらす」という名の魚の子どもではありません。
イワシやアユ、ウナギなど体に色素がない白色~透明な稚魚の総称のことを指しています。その中でも、カタクチイワシの稚魚のことを、一般的に「しらす」と呼んでいます。

しらすは、春は4月から5月、秋は9月から10月頃が最も美味しい時期です。
この時期のしらすは、脂がのっていて、身がふっくらしています。また、臭みも少なく、とても食べやすいのが特長です。

しらすの漁獲量の日本一は愛知県で、全国シェアは19.1%です(2019年)。
漁獲量1位の愛知県、2位の静岡県、3位大阪府の3府県あわせて、国内漁獲量の約34%を漁獲しています。

しらすは栄養価が高い食材としても知られています。DHAやEPAなどの不飽和脂肪酸に加え、カルシルムやビタミンDが豊富に含まれています。

■「しらす」と「ちりめんじゃこ」の違いは?



一言でしらすといっても、その作り方や地域によって呼び方が違います。
しらすは、大きく分けて3つの呼び方に分類されています。

まず「釜揚げしらす」と呼ばれるものは、しらすを茹でただけのもので、「しらす・釜揚げしらす・釜揚げ」などとも呼ばれています。

次に「中干ししらす」ですが、これは先ほどの釜揚げしらすを2時間ほど天日干しして水分を飛ばし、少し乾かしたものを指し、「太白ちりめん・しらす干し」とも呼ばれます。

最後に「上干ちりめん」ですが、これは茹でたしらすを半日ほど天日干しにして、しっかりと水分を飛ばしてよく乾かしたものを指します。「ちりめんじゃこ」と呼ばれるしらすは、この「上干ちりめん」のことです。

■カンタンレシピ 5分でつくれる!「しらす丼」



しらすとごはんでカンタンに作れる「しらす丼」のレシピを紹介します。

・材料(4人分)
温かいごはん … どんぶり4杯
釜揚げしらす … 120g
卵黄 … 4個
かつお節 … 少々
刻み葱や白ごまなどの薬味 … あれば少々(レシピ参照)
醤油 … 適量

作り方
1 好みの薬味が準備できてから、丼に温かいごはんを盛り付ける。その上にかつお節と切り海苔を広げる。
2 釜揚げしらすをドーナツ状に盛り付け、その真ん中に卵黄をそっと入れる。好みで薬味ねぎと炒りごまを散らす。
3 好みで大葉のせん切りを丼の隅に添える。

食べるときは醤油を少し垂らし、黄身をつぶして混ぜながらいただきましょう!