【四季折々】なでしこについて【しげよし】

2023/11/24

■秋の七草のひとつ・撫子(なでしこ)の名前の由来と花言葉



秋の七草のひとつとされ、日本人になじみの深い植物である「撫子」(なでしこ)。は馴染みの深い植物です。ちなみに秋の七草は、「女郎花、尾花、桔梗、撫子、藤袴、葛、萩」です。春の七草のようにお粥にして食べる植物ではなく、主に観賞用や薬用として親しまれてきました。

なでしこは4月~11月にかけて花を咲かせるナデシコ科ダイアンサス属の花で、基本的に丈夫で育てやすく、赤、赤紫、紫、ピンク、黄色、白、黒など多彩な花色があります。日本にはカワラナデシコ、シナノナデシコ、フジナデシコ、ヒメハマナデシコの4種が自生しており、園芸品種の種類もたくさんあります。

なでしこの語源は諸説ありますが、花が小さく色も愛らしいことから、幼い子どもの姿にたとえて「撫子(なでしこ)」と名付けられたといわれています。

なでしこは、全体の花言葉と色別の花言葉があります
・なでしこ全体花言葉は「無邪気」「純愛」「貞節」
・赤いなでしこの花言葉は「純粋で燃えるような愛」「大胆」
・ピンクのなでしこの花言葉は「純粋な愛」。
・白のなでしこの花言葉は「器用」「才能」。

■「大和撫子」(やまとなでしこ)の由来は?



なでしこで思い浮かぶのが、「大和撫子」(やまとなでしこ)。

平安時代の万葉集では、可愛らしい花をつけるナデシコと子どもを重ね、「撫子(撫でるように可愛がる子)」という表現がよく使われました。

そこから、日本人女性の清楚な美しさやおしとやかさをなでしこの花に見立て、「大和撫子」(やまとなでしこ)という言葉が派生したと言われています。

「大和撫子」には、
・肌や髪が綺麗である
・言葉遣いや立ち振る舞いが綺麗で丁寧
・謙虚でありながらも凜としている
教養がある
などの意味があります。

2004年のアテネオリンピックの時、サッカー日本女子代表チームの愛称が「なでしこジャパン」で今だに呼ばれていますが、この名前は、日本女性を表す「大和撫子(やまとなでしこ)」という言葉から、世界にはばたくことを願い、大和をジャパンにかえてつくられたものだそうです。

■寒さに強いなでしこ。日に当てることが大切



なでしこは、なによりも日当たりの良い環境を好みます。日照不足になると茎が間延びして花つきも悪くなります。花をよく咲かせるコツは、まず日に当てることがいちばん大切です。

これから寒くなりますが、なでしこは比較的寒さに強く、弱い霜や北風くらいなら枯れることありません。
基本的に屋外で冬越しできますが、株が小さいまま冬を迎えた場合は、ベランダなど霜や風の避けられる場所で育てたほうが安全でしょう。

季節を彩る可憐な花・なでしこの美しさを満喫しましょう!

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