【四季折々】夏 懐石料理について【しげよし】

2024/03/17

■【連載企画】懐石料理の四季その2〜夏の懐石料理



懐石料理の四季、第2回は、夏の懐石料理です。
夏の懐石料理は、涼感と、旬の食材を活かした点が特徴です。

涼感を出すために、
・冷たい水や氷を用いた器や盛り付けをする
・涼しげな青や緑の食材や器を使う
・透明感のあるガラスや水晶の器を使う
などの工夫が施されます。

また、酸味や苦味、辛味などの刺激的な風味を取り入れ、冷たい料理や冷たいお出汁、すだちや生姜などの薬味が使われることが多いです。

食材では、土用の丑の日に食べる習慣のあるうなぎ、カルシウムやビタミンB12などを含み、疲労回復や滋養強壮に効果的なはもが良く使われます。

■夏の懐石料理によく使われる具材を紹介



夏の懐石料理は、見た目も味も涼しく、旬の食材を味わえる、まさに夏の風物詩といえるでしょう。以下は、夏の懐石料理の一例です。

・先付  枝豆豆腐 はもの落とし、冷やしトマトと胡瓜のジュレ寄せなど
・八寸  あじの酢〆、焼き茄子、オクラとえびのすり身揚げなど
・向付  はもの薄造り、まぐろの赤身とトロなど
・椀物  冷やし素麺仕立てなど
・焼物  鮎の塩焼きなど
・煮物  枝豆と豆腐の煮物、なすきゅうりの煮物など
・御飯  はもとちりめんじゃこの炊き込みご飯など
・香の物 柴漬けなど
・水菓子 スイカ、メロンなど

■夏の懐石料理を自宅でカンタンにつくってみよう!



夏の懐石料理風レシピ「なすと豚のさっぱり焼き」を紹介します。

(材料/4人分)
・豚肉 150g
・なす 3本 
・大根おろし 適量
・大葉 少し

【かけ汁】
酒 200CC
濃い口醤油 40CC
みりん 80CC

(作り方)

豚肉は、茄子の長さに切って軽く塩をふり、10分おく。なすは両面に鹿の子に包丁を入れ、縦3等分に切る。


オクラはさっと茹でて小口切りにして、大根おろしと合わせる。


豚肉に小麦粉をからめ、フライパンで焼く。同時になすも焼く。焼けたらかけ汁を入れ、少し煮詰める。


豚肉となすを一口大に切って器に盛り、大根おろしと刻んだ大葉を添え、かけ汁をかけて出来上がり。

サラダ感覚でさっぱりいただけます。ご自宅でぜひお試しください!