【食材のこだわり】ごぼうについて【しげよし】

2021/12/20

■食物繊維が豊富に含まれたヘルシー野菜・ごぼう

おせち料理や豚汁、きんぴらなど幅広く料理に使われる野菜・ごぼう。スーパーにもっとも出回るのは晩秋から冬にかけての時期で、しゃきしゃきとした歯ごたえが特徴です。
この時期のごぼうは、「滝野川ごぼう」など関東に中心に栽培されている長い形状のものですが、初夏には「新ごぼう」が出荷され、旬の時期が2つある野菜としても知られています。

ごぼうの主な産地は青森県、北海道、茨城県で、この3つの地方で全国の半分以上を生産しています。

ごぼうの栄養といえば、なんといっても食物繊維。腸を刺激することで便通を促し、便秘解消に効果が大きいほか、不溶性食物繊維の「リグニン」は腸内の発がん性物質を吸着し、大腸がんの予防効果があるといわれています。
このほか、ポリフェノールやミネラルなども豊富に含まれ、美容と健康に効くヘルシー野菜です。

■ささがきや乱切りなどでごぼうの栄養を効果的に吸収

ごぼうに含まれる栄養を効果的に吸収するためには、調理の際の下ごしらえが大切。以下、ポイントを紹介します。

⚫️ささがきや乱切りにする
ささがきや乱切りにより表面積が多くなり、そのぶん、たくさんの栄養を吸収することができます。

⚫️皮ごと食べる
ごぼうの皮にはポリフェノールが含まれています。この栄養素を効果的に吸収するためには、皮はなるべくむかず、包丁の背などで表面をこそげとるようにするとよいでしょう。

⚫️水にさらす時間は短時間で
ごぼうを水にさらすとアクや土の香りを適度にとることができますが、長時間つけすぎると独特のうまみがとんでしまいます。水にさらす時間は5〜10分を目安にしましょう。

⚫️刻む前に電子レンジで加熱する
刻む前に、ごぼうをラップで包み、電子レンジで加熱します。これにより、ポリフェノールを壊す酵素が働かなくなり、栄養を保つことができます。

■【レシピ】栄養たっぷり&ヘルシー! ごぼうサラダ

ごぼうの歯ごたえや風味を生かしたごぼうサラダの作り方を紹介します。

⚫️材料(4人分)
・ ごぼう……2本
・ にんじん……2/3本
・ きゅうり……1本
・ マヨネーズ……大さじ8
・ しょうゆ……小さじ2
・ 塩……少々
・ こしょう……少々
・ ごま……少々

⚫️作り方
1 ごぼうは長さ約5cmの千切りにし、水にさらしておく。
2 にんじんも千切りにする。
3 鍋に水を入れて沸騰させ、ごぼうとにんじんをゆでる。
4 きゅうりを千切りにして、軽く塩でもむ。
5 ボウルにマヨネーズとしょうゆをまぜ、こしょうをふりいれ調味料を作る。
6 5のボウルにごぼう、にんじん、きゅうりを入れて和え、皿に盛り、ごまを好みの量ふりかけて出来上がり。

ごぼうを上手に調理して、栄養満点の旬の風味を楽しみましょう!