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お食い初めの料理や器の並べ方、やり方は?

お食い初めの料理や器の並べ方を知っておこう

お食い初め並べ方

お食い初めは、赤ちゃんが生まれて100日ごろに、祝い膳を用意して料理を並べ、「一生食べ物に困らないように」という願いをこめてお祝いする行事です。

といっても、ご飯を食べ始めるのは5ヶ月頃からの離乳開始の時期なので、お食い初めでは実際には食べさせず、赤ちゃんの口元に、お箸で料理を運びます。

お食い初めは、赤ちゃんに初めてお箸を使うことから「箸祝い」や「箸ぞろい」、乳歯が生え始める頃の儀式であることから「歯固め(はがため)」、初めて魚を食べさせることから「真魚始め(まなはじめ)」、また地域によって「百日の祝い(ももかのいわい)」と呼ばれることもあります。

お食い初めでは、どのような祝い膳を用意し、料理の並べ方はどのようにすればよいのでしょうか。

お食い初めの祝い膳のメニューは、「一汁三菜」が基本。一般的な献立は、以下になります。

尾頭つきの魚

「おめでたい(鯛)」の語呂合わせから、焼き鯛を準備するのが一般的です。

赤飯

赤い色には、邪気をはらったり魔除けの意味があるとされています。

吸い物

良い伴侶に恵まれるようにとハマグリを入れることも。

煮物

季節や地域によりさまざま。カボチャ、しいたけ、大根などが多いです

香の物

かぶや大根に塩を加えた浅漬けやぬか漬けが良いでしょう。

お食い初めの料理を盛った器の並べ方は?

お食い初め

お食い初めで使用する器の名前と並べ方、盛り付ける料理を確認しておきましょう。

親椀(おやわん)

飯椀とも呼ばれ、主食であるご飯(お赤飯)を盛り付けるお皿です。いつもの食事と同様、左手前に配置します。

汁椀(しるわん)

お吸い物など汁物を盛り付けるお皿です。こちらも普段と同様、右手前に配置します。

平椀(ひらわん)

御膳の左奥に配置する、平らな形をしたお皿です。平椀には、煮物など温かいおかずを盛り付けるのが一般的とされています。

つぼ椀(つぼわん)

酢の物や香の物など冷たいおかずを盛り付けるお皿です。お刺身のお造りを用意する場合も、つぼ椀に盛り付けます。つぼ椀は汁椀の後ろ、御膳の右奥に配置します。

腰高(こしだか)

高坏(たかつき)とも呼ばれる小さめのお皿です。お食い初めでは歯固めの石を置き、御膳の真ん中に配置します。梅干しなど歯固めの石にかわるものをおいてもOK。

お箸

祝い膳の手前に置き、右側が持ち手となるようにセットします。お食い初めでは「両口箸」とよばれる、祝い箸を用意するとよいでしょう。

お食い初めでは、鯛を用意することが多いですが、焼き魚を乗せるお皿を個別に用意しない「略式」の場合は平椀に盛り付けます。

正式な「一汁三菜」の作法を取り入れる場合は、焼き魚は、御膳とは別の器に盛り付けるのが一般的です。

お食い初め

基本的な並べ方をご紹介しましたが、地域によっては異なる場合もあります。また、品数等により、多少並べ方を変えても問題ありません。

お食い初めの器の並べ方は、男の子と女の子で違う?

お食い初め

お食い初めの器の並べ方は、男の子と女の子で違いはありません。 お食い初めの器は、漆を塗り重ねて作った「漆器(しっき)」を使用するのが一般的で、
・男の子の赤ちゃんは、内側・外側ともに朱色の漆器
・女の子の赤ちゃんは、外側が黒・内側が朱色の漆器 
を使用するといわれています。

最近では性別や伝統にこだわらず、好みのお皿を選ぶ家庭も増えています。

お食い初めの儀式のやり方

お食い初め

お食い初めでは、集まった親族のなかで最年長の人が食べさせ役をする風習があります。

また、お食い初めで赤ちゃんに御膳を食べさせる真似をする際には、
「赤飯→吸い物→赤飯→焼き魚→赤飯→吸い物」の順に祝い箸で食べ物を赤ちゃんの口元へ持って行き、これを3回繰り返したら、最後に歯固めの石を近づけて終了という流れが伝統的です。

最近ではカジュアルな形でお食い初めをおこなう家庭も増えているため、このような形式にとらわれず、全員が食べさせ役になってお祝いするのもよいでしょう。

儀式が一通り終わったあとに、皆で食事をいただきます。
赤ちゃんのすこやかな成長を願い、楽しくお祝いしましょう。

お食い初めの準備

まずは、お食い初めのために必要な準備について確認していきましょう。

お食い初めを行う日程を決める

まずはお食い初めをいつ行うのか決めましょう。お食い初めは、基本的に赤ちゃんが生後100日になったら行いますが、生まれてから100日目にぴったり行う必要はありません。一般的には、赤ちゃんの体調やお日柄、家族の予定などに合わせて100〜120日の間で行います。

祖父母が遠方に住んでいる場合は、早めに連絡をして参加できるか確認をとっておきましょう。近年は、両親とも実家から離れた地域に住んでいることが多く、祖父母と一緒に誕生への感謝と健やかな成長の祈願を行うため、お食い初めとお宮参りを同時に行うことも増えています。

食べさせる役「養い親」を決める

お食い初めの儀式では、用意したお祝いの料理を大人が赤ちゃんの口元まで運び、食べさせる真似事をします。その食べさせる役を担うのが「養い親」です。養い親は、長寿にあやかれるよう身内の最年長が務めるのが習わしです。

しかし、近年では、形式にとらわれずにお食い初めを行う家庭が増えています。子どもが女の子であれば祖母に、子どもが男の子であれば祖父に養い親を頼むことが増えました。両親それぞれの祖父母が来る場合は、交代で行っても構いません。祖父母に頼めない場合は、両親のどちらか、または両方で行いましょう。

お食い初めに必要なものを揃える

お食い初めには、下記のものを用意する必要があります。

・食器

男の子なら朱色で黒か金漆で男紋が入った漆器を、女の子なら外側が黒色・内側が朱色で銀で女紋が入った漆器を用意します。

・祝箸

祝箸は、柳の木で作られた箸で、両端が細くなっていることから「両口箸」「俵箸」とも呼ばれています。末広がりで縁起の良い”八”寸(約24cm)で、一般的な箸よりも長いのが特徴です。

・お食い初めの料理

お食い初めの料理は、ご飯と一汁三菜が基本です。一般的に、ご飯には赤飯、吸い物には蛤の吸い物、その他に尾頭付きの鯛と煮物、香の物が用意されます。

・歯固めの石

歯固めの石は、歯固めの儀式に使います。歯固めの儀式では、歯が石のように固く丈夫に生えてくることを祈願します。一般的にはお宮参りの神社に落ちている石を借りて使いますが、河原で拾ってきた石でもインターネットで購入した石でも構いません。

お食い初めの料理を用意する

自宅でお祝いする場合は、自分たちで作るか、通販などでお祝い膳を購入して用意します。外食する場合は、お食い初め料理が出せる料亭やレストランを予約することになります。

尾頭付きの鯛は、当日にスーパーに行っても置いていない可能性もあるため、あらかじめ魚屋さんに頼むなどしておきましょう。料理に入れる野菜は、飾り切りをして見た目から華やかさを出すのがおすすめ。飾り切りができなくても、クッキー型でくり抜く方法もあります。煮物は白だしを使うと野菜の鮮やかな色を保てます。香の物には、お祝いの定番紅白になるよう大根とニンジンの紅白なますがおすすめです。

写真映えを気にするのであれば、通販や仕出し、外食のお祝い膳を利用すると良いでしょう。

お食い初めの儀式の流れ

それでは、お食い初め当日の儀式の流れを紹介します。

@養い親が赤ちゃんを膝に座らせる

まずは養い親になる大人が赤ちゃんを膝にのせます。赤ちゃんには袴ロンパースを着せると、お食い初めらしい雰囲気を演出できます。記念撮影は、食べさせる真似をする前に済ませておくのがおすすめです。

A順番通りに食べる真似をさせる

お食い初めでは、食べさせる真似をする順番が決まっています。

・基本の順番
ご飯→吸い物→ご飯→魚→ご飯→吸い物
これを3回繰り返す。

・煮物・香の物がある場合
ご飯→吸い物→ご飯→魚→ご飯→吸い物
ご飯→吸い物→ご飯→煮物→ご飯→吸い物
ご飯→吸い物→ご飯→香の物→ご飯→吸い物

本当に赤ちゃんに食べさせるわけではなく、口元に運ぶだけで構いません。祝箸は片方を神様が使うことになっているので、片側だけを使用しましょう。地域によっては、ワンサイクルの最後に歯固めの儀式を入れて、繰り返すところもあります。

B歯固めの儀式を行う

最後に歯固めの儀式を行います。昔からの風習では赤ちゃんの歯茎に石をくっつけたり、口の中に入れて噛ませたりしてきました。しかし、近年は誤飲の危険を考えて、祝箸で歯固めの石に触れて、その箸先を赤ちゃんの歯茎にやさしく触れさせるのが一般的。歯固めの石の代わりに梅干しやタコ、紅白餅などを使う地域もあります。

お食い初めの儀式が終わったら何をする?

お食い初めの儀式が終わったら、お食い初めの祝い膳を大人たちで感謝の気持ちをこめて食べましょう。祝箸は神様も使うお箸なので、ごみ箱に捨てずに、洗ってから神棚に祀り、後々神社のお焚き上げに出すのが正しい処分方法です。神棚がなかったり、お焚き上げに出す余裕がなく捨てるという場合は、しっかりと感謝しておきましょう。食事の後は写真を取ったりおしゃべりをしたりと自由に過ごして構いません。

お食い初めのやり方は形式にこだわらなくてもOK

お食い初めは長く続く伝統行事ですが、昔とは常識も生活様式も大きく変化しました。近年は、ケーキを用意したり漆器の代わりに長く使えるベビー食器を使ったりと自由なスタイルでお祝いする家庭が増えています。お食い初めは赤ちゃんが一生食べ物に困らず、健やかに成長してほしいという願いをこめた儀式なので、赤ちゃんの幸せを願う気持ちをもっていることが大切です。赤ちゃんが泣いてしまったら、途中で止めたり簡略化したりしても構わないので、家族の思い出となる時間を楽しく過ごしましょう。

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